このあたりは付加帯で、尾続の露頭はタービタイト様地層が見事です。タービタイトは世界ジオパークの室戸では海岸に有ります。これはかつて海岸で「陸封された海岸」と表現できるものと考えています。
ジオサイト「天神隧道」です。これぞ「穿石」。明治時代に10年の歳月をかけつくられた手掘りトンネルです。
河岸段丘に典型的な段丘崖湧水です。礫岩は円礫でインプリケーション(石の配列方向)が確認できて、このあたりはかつて川底であったと思われます。
帝京科学大の南西側の崖下でかつてこの辺りは海底(もしくは海溝)であった証拠です。
市内では一番新しい付加帯です。典型的砂泥互層です。泥岩・砂岩が層状に重なり、炭化した木片が埋没しています。礫岩層は淘汰されてない礫で、土砂崩れの痕跡と思われます。かつてこの辺りはフィリピン海プレート沈み込み帯で直下型地震が頻発、その時の土砂崩れの痕跡ではと想像しています。今の沈み込み帯は丹沢山塊の南裾野と考えてられていて上野原の地盤は安定しています。